本の内容とリンクしてしまったこと −ダイアナ・ウィン・ジョーンズ氏に捧ぐ−
3年前、2019年の春から初夏にかけてのことだった。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんの本が、再び私の密かなマイブームになっていた。
再びと書いたのは、初めて彼女の作品に触れたのが、ジブリ映画「ハウルの動く城」を観た時からだった。
そこから彼女の作品を手当たり次第に読み漁った。(とは言っても全て読んでいないけど…)
「魔法使いハウルと火の悪魔」のシリーズも好きだし、「九年目の魔法」も好きで何度か繰り返し読んでいたけれど、中でもクレストマンシーシリーズの「魔女と暮らせば」が私的にはダントツだった。
そのうち、どんな方なのかも知りたくなって図書館へ出かけて行き、「ファンタジーを書く:ダイアナ・ウィン・ジョーンズの回想」を借りてみたら、それがまたなかなか興味深い内容だった。
その中の、オーストラリア駆け足旅行【講演その2 児童文学の長所と短所】より抜粋↓
『 わたしの書く本には、裏表紙やレビューには決して書かれませんが、ある奇妙で不気味な事実がまつわりついています__書いたことが現実になるのです。それが起こるのはたいてい、書きあげたあとです。(中略)本の内容がわたしに降りかかってくるのはかまいません。____そのくらいのリスクは引き受けます。ですが、ほかの人の身にまで影響を与え始めたとしたら、ジョークではすまされません。問題なのは、ある物語はある事件がその中で起こることを要求し、それを否定すると物語が台なしになってしまう、ということです。そこでわたしは、この件を深く考えてみました。その結果、本の内容の一部が現実になることについては何もできないけれど____本当にコントロールできないのです____わたしがちゃんとコントロールできて、責任を強く感じる種類の事柄も存在するということがわかりました。以下略 』
後になって「クリストファーの魔法の旅」の日本の読者のみなさんへというあとがきにも、同じようなことが書いてあったことを思い出した。
2019年の6月、私は図書館でダイアナ・ウィン・ジョーンズさんのある本を探していた。
彼女のコーナーには見当たらなかったので、検索機で探すと書庫にあるという。
すぐに受付にお願いしてその本を借りて行くことができた。
内容は、彼女らしいドタバタ感満載の面白いファンタジーではあったのだけど、困ったことが起こった。
本を読み終わってまもなく、娘のパソコンが突如壊れてしまったのだ。
何をどうしても動かないらしく、修理に出すことになった。
おそらくOSの破損ということらしいが、なぜそうなったのかデータ救出業者の方にも分からない???ということだった。
結局、トータルで20万程の痛い出費になってしまった。
主人公も物語の中で、パソコンが壊れてしまったんだった…
今から思うと、ダイアナさんの児童文学が、なんで書庫なんかにあるんだろう?とあの時不思議に思ったんだっけ。
まさか、今でもあの本にはしっかり魔法が生きていて、偶然借りてしまった人たちに、何か笑えないイタズラを仕掛けているんだろうか?と思ったりもする。
娘はあれ以来、本のタイトルを口にするだけでもやめて!と怯えている、その本のタイトルとは…きっとご心配な方もおられるかと思うので、途中まで。
「メルストーン館の不思議○○」
○○のところ、伏せています。
なんだかんだ言いながら、本に秘められた魔法が未だ健在なところをみると、今は亡きダイアナ・ウィン・ジョーンズさんこそが、死してなお、実は偉大な魔法使いであったのかもしれません。
(たまたまでしょ?偶然だろ?と思われますお方、何卒このブログ主のぶっ飛んだ考えに生類憐れみの心で華麗にスルーしてやってくださいましw)
確かに、たまたまってこともあるよね〜(*´∀`*)あっはっは!
でも、本当に不思議な出来事でした。
日本の神様カードより
今だから笑えますが、当時は娘と青くなったり赤くなったり。
ふと、思い出したので書いてみました(^。^)
今日もありがとう☆